家庭での人工膵臓使用の治験(12~18歳の1型糖尿病)

以下はJDRFの記事の簡約です。
 
ケンブリッジ大学のグループは、12歳から18歳の1型糖尿病で、3週間、家庭で夜間に人工膵臓を使用し、Conventional なインスリンポンプ療法と比較した。治験は最近終了した。
 
治験の結果、夜間のインスリン必要量は大きく変動することが明らかになった。
通常量の半分しか必要としない日もあれば、倍量必要な日もあった。
このことは、夜間の血糖コントロールの難しさと、クローズドループシステムの有用性を示している。
1日の1/3を閉める睡眠時間の良好なコントロールは、合併症のリスクを減らすという点で利益がある。
 
人工膵臓のシステムを搭載したラップトップコンピューターが、CGM のシグナルを検知できない場合やポンプとコネクトできない場合は自動的に従来の治療 (conventional treatment) を行うため、システムはシンプルで安全である。
 
また小児は体重が少ないためにインスリン必要量が少ない。そのためにポンプ療法では注入量の正確さに欠ける。そこで、希釈したインスリンを使用したトライアルも行われている。

2歳から6歳の小児で、病院に間をあけて2泊し、従来のインスリンあるいは生理食塩水で5倍に希釈したインスリンをつかったクローズドループシステムのトライアルを行う。
 
感想
12歳から18歳の1型糖尿病では、夜間の基礎インスリンの必要量が、通常の2分の1から倍量と、予想外に変動が大きかった。活動量が大きく変動するからでしょうか。Basal bolus 療法ではこまめに追加インスリンや補食を入れる必要があることを示しています。
 
 
The Artificial Pancreas Does Its Homework
http://jdrf.org/blog/2013/the-artificial-pancreas-does-its-homework/
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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