塩分摂取と高血圧

NEJM3月号の塩分制限に関するレビューです。2011年、Cochrane analysis で、塩分制限は、cardiovascular disease は減少させないと記載されましたが、NEJM誌のレビューでは、多くのスタディで、塩分制限が、cardiovascular disease とall-cause mortality を減少させると述べています。

まとめ
塩分摂取と高血圧の関係は、modest association
カリウム摂取が低いとナトリウムの効果が強くなり、高血圧のリスクとなる。
尿中ナトリウム/カリウム比を考慮すると、ナトリウム摂取と高血圧の関連がより強くなる。
 
高血圧の30〜50%、正常血圧のごくわずかが、食塩感受性高血圧。
塩分制限は、cardiovascular disease とall-cause mortality を減少させる。2)
 
高容量の利尿剤と水制限をしている患者では、逆に低ナトリウム食が、入院リスクを上昇させる。
 
Natriuretic handicap 説
ナトリウム排泄容量が減少している場合、あるいはナトリウム再吸収が亢進している場合、高い腎血管圧 (renal-arterial perfusion pressure) が必要となるため。 
 
Guyton (生理学の教科書)では、ナトリウム利尿の障害による血圧上昇はわずかであり、末梢抵抗の上昇、whole body autoregulatiomで高血圧が説明されるとしている。ナトリウムの変化は、腎臓、血管、神経を介して血管収縮 (vasoconstriction) を起こす。
アルドステロンのproinflammatory effect が、saltにより増強されることが報告されている。
 
American Heart Association は、ナトリウムで1500 mg 塩分 3.8 g を推奨。
WHO は2025年までに、ナトリウム 2300 mg 塩分 5.8 g 未満とすることを目標にしている。 
 


 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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