カーボカウンティングのめたアナリシス カーボカウンティングはQOLを上げる。

カーボカウンティングを評価したスタディのメタアナリシスの結果です。
カーボカウンティング支持するいくつかのエビデンスがある。
カーボカウンティングの効果は、コンプライアンスと、炭水化物量概算の正確さによる。
DCCTスタディで、ほとんどの食事で、指示された食事量に従っていた群は、ほとんど従っていなかった群に比べ0.9%A1Cが低いという結果がある。(食事を固定した方がA1Cはよい)
一方、カーボカウンディングは食事のフレキシビリティを許可しているので、quality of life をあげることができる。

まとめ
カーボカウンティングに関するスタディのメタアナリシスの結果には、heterogeneity がある。
 7つの適格な(eligible) スタディのうち、DAFNE studyを含む 大人の5つのスタディで、A1Cが0.64%低下し、カーボカウンティングの効果が示されている。2つのスタディ(クロスオーバーと子供の試験)では優位性を示せていない。 1)
 
DCCTの強化療法群でカーボカウンティングが採用された。A1Cの低下が微小血管障害を改善することが示されたが、カーボカウンティングの臨床的効果については述べられていない。2)
 
DAFNE study にはコントロールがない。
大部分のスタディでインスリン治療の強化を行っているため、食事指導と独立してA1Cが改善する。
 
介入へのコンプライアンス、教育効果は評価されていない。
医療関係者 (health care professional) とのコンタクトが増えたためコントロールが改善した可能性もある。
 
カーボカウンティングの効果は、コンプライアンスと、炭水化物量が性格に算定できているかにかかっている。
親による炭水化物量算出の正確さが子供のA1C改善とむすびついている。
いくつかのスタディで、参加者の炭水化物算出の正確さは、炭水化物 10-15g以内あるいは 15-20% 以内にできているとされるが、参加者の半分しか、正確に炭水化物算出ができていないという結果もある。
 
スタディの間で低血糖の評価法が異なっている。
 
DCCTスタディでは、指示カロリーの遵守をほとんど行っていた群は、食事機会の半分以下しか従っていなかった群に比べ0.9%A1Cが低い。
一方、カーボカウンディングは食事のフレキシビリティを許可しているので、quality of life をあげることができる。
カーボカウンティングは食べ物とインスリン量をマッチさせるためのもの
 
カーボカウンティングにかわる方法はほとんど研究されていない。
カーボカウンティングがevidence-based であると信じられているためでもある。1)
 
炭水化物の総量だけでなく、食事の内容も重要。
炭水化物の性質 (glycemic indexや食物線維量) 、たんぱく質、脂肪の組成や量も考慮して食事をするべき。2) 
 
感想
DCCTの結果では、指示された食事に従い食事量を変えない方がA1Cは0.9%よいという結果がある。しかしいろいろな食事をとることは、楽しみでもあります。カーボカウンティングはその際の食事とインスリン量をマッチさせるためのもの。
 
1. Efficacy of carbohydrate counting in type 1 diabetes: a systematic review and meta-analysis. Lancet Diabetes Endocrinol, Early Online Publication, 25 October 2013
 
2. The role of carbohydrate counting in type 1 diabetes Lancet Diabetes Endocrinol, Early Online Publication, 25 October 2013
 
3. DAFNE Study Group.BMJ. 2002 Oct 5;325(7367):746. Training in flexible, intensive insulin management to enable dietary freedom in people with type 1 diabetes: dose adjustment for normal eating (DAFNE) randomised controlled trial.
 
4. Nutrition Therapy Recommendations for the Management of Adults With Diabetes Diabetes Care. 2013 Nov;36(11):3821-42. 
 
1型糖尿病患者がカーボカウンティングをつかったフレキシブルのインスリン注射の教育プログラムに酸化すると、血糖コントロールが改善する。エビデンスA
 
For individuals with type 1 diabetes, participation in an intensive flexible insulin therapy education program using the carbohydrate counting meal planning approach can result in improved glycemic control.
Evidence rating A
 

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ジャンル : 学問・文化・芸術

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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