糖尿病大規模研究(UKPDS)

UKPDS (United Kingdom Prospective Diabetes Study)

新規に糖尿病と診断された5102人のうち、4209人をconventional therapy (食事療法)とintensive therapy (SU剤、インスリン、肥満患者にはメトフォルミン)へ振り分け、10年以上追跡した。

HbA1C は 7.0 vs. 7.9%

HbA1Cが1%低下すると、microvascular complicationsは35%減少、糖尿病関連死は25%減少。全死亡は7%減少した。有意差はないが心血管合併症は16%減少した。

血圧のコントロールは微小および大血管合併症を有意に減少させた。血圧を142/82程度にコントロールすると糖尿病関連死、脳卒中、microvasular endpoint、網膜症、心不全を32-56%に減少させた。

血糖コントロールは心血管死と減少させなかったが、中性脂肪減少、HDLコレステロールを増加させリポタンパク危険因子(risk profile)を改善させた。

スタディ終了後、3277人をさらに10年間フォローアップした。

A1Cの差は消失したが、SU剤―インスリン群で、糖尿病関連エンドポイント、微小血管症のリスク減少が持続した。心筋梗塞のリスク減少、死亡減少が明らかになった。(トライアル中には認められなかった。)

メトフォルミン群で、糖尿病関連エンドポイント、心筋梗塞、死亡のリスク減少が持続した。

10-Year Follow-up of Intensive Glucose Control in Type 2 Diabetes

N Engl J Med 359:1577, October 9, 2008

Harrison's Principles of Internal Medicine 15th ed.

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Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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