糖尿病性腎症に対するACE阻害薬とACE受容体阻害薬 (ARB) の併用

ロサルタンにリシノプリルを上乗せした試験、高カリウム血症と急性腎障害のリスクが上昇し早期中止。

血圧のさらなる低下は2 mmHg、eGFR の低下率は有意差なし。尿アルブミンクレアチニン比は併用療法で1年後に、併用療法の方がより低下する (p=0.001)。Renal outcome には影響しない。 
 
このスタディを含め、3つのスタディで (ONTARGET, ALTITUDE, VA NEPHRON-D9ARB)、ACE阻害薬とARB の併用は、単独療法より良い腎機能をもたらすことはないことが示された。
 
アンギオテンシン II は、脱水などでvolume depletion が起こった際に、糸球体輸出細動脈を収縮させ、循環量の回復とGFRの維持に働く。アンギオテンシン系のブロックは、volume depletion のストレス対応能力を低下させる。
 
ACE阻害薬とARBの併用は、安全でなく、付加的なベネフィットはない。(Unsafe and without additional benefit)
 


 
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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