GLP-1 受容体の発現部位

GLP-1作動薬は肝臓で中性脂肪蓄積を抑制するが、肝臓にGLP-1受容体を介した直接作用ではない。

まとめ
GLP-1受容体作動薬は、肝臓で中性脂肪の蓄積を減少させる。
肝細胞、マクロファージには、GLP-1受容体のcoding mRNA全長が発現していない。
 
市販されているGLP-1受容体抗体は、感度、特異度において信頼性に欠ける
Glp1r+/+ and Glp1r−/− マウスの肺抽出をもちいたウエスタンブロットで、GLP−1受容体抗体 sc-66911 (Santa Cruz Biotechnology)、 LS-A1205 (LifeSpan Biosciences)、 ab39072 (Abcam)ともにGlp1r−/−マウスのサンプルでも受容体陽性の結果となる。
 
Novo Nordiskが作成したモノクローナル抗体による検討で、GLP-1受容体は
ヒトの膵管上皮、甲状腺、肝臓には発現していない。
Acinar での発現はweakである。
心房に発現するが、心筋細胞には発現しない。心房ではsinoatrial node の心筋細胞に発現している。2)
 
1. Panjwani N, Mulvihill EE, Longuet C, Yusta B, Campbell JE, Brown TJ, Streutker C, Holland D, Cao X, Baggio LL, Drucker DJ. Endocrinology. 2013 Jan;154(1):127-39. GLP-1 receptor activation indirectly reduces hepatic lipid accumulation but does not attenuate development of atherosclerosis in diabetic male ApoE(-/-) mice. 

2. Pyke C, Heller RS, Kirk RK, Ørskov C, Reedtz-Runge S, Kaastrup P, Hvelplund A, Bardram L, Calatayud D, Knudsen LB. Endocrinology. 2014 Apr;155(4):1280-90. GLP-1 receptor localization in monkey and human tissue: novel distribution revealed with extensively validated monoclonal antibody. 
Novo 社の抗体を使っている。





プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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