ステージIV 慢性腎臓病の管理

Stage IV Chronic Kidney Disease N Engl J Med 2010;362:56-65
 腎性貧血で、鉄剤を投与する際に、フェリチンがどの程度を目安にするかわからなかったが、進行したCKDでは、トランスフェリン飽和が20-50%に低下していて、フェリチンは100-800 ng/ml を目安にということで参考になった。
 
脂質プロファイルの管理として、LDL低下が心血管死の有意な減少につながるというエビデンスはないが、LDL100mg/dlを推奨。大規模研究でも進行したCKDは対象から除外されるという側面もあるということ。アスピリンも可能なら投与。
 
たんぱく制限については、どの程度にするか議論のあるところだが、論文中では1996年のAnn Intern Medの論文を引いて0.8-1 g/kg を推奨。塩分は2.9 g/日未満を推奨。
 
貧血の管理について、①Hb13以上を目指すと、Hb10-12より死亡リスクが高いという結果、②TREAT研究では、Hb13まで上げる群とプラセボ(Hb9未満)で29カ月のフォローアップで心血管イベント、腎のアウトカム、QOLで有意差なしという結果を提示。現在の推奨はHb11-12であるが、今後さらなる検討が必要と指摘。これまでエリスポエチン製剤使用で、Hb10以上は目指していたので引かれていた、TREAT研究 を良く読んでみようと思う。
関連記事

テーマ : 勉強日記
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
97位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
13位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム