SGLT2阻害薬による骨代謝異常

SGLT2阻害薬は、ナトリウム吸収を阻害するため、Na-P cotransporter が活性化、リンの再吸収が亢進する。血中リンの上昇は、PTH上昇、FGF23上昇となり、リンの排泄が促進される。そのため血中リン濃度上昇は軽微となる。
 
FDAによるとDapagliflogin 10mg のデータで、8例の骨折があり、足の骨折1例、膝蓋骨骨折1例を除いても、全症例の7%に骨折を認めた。比較グループでは骨折を認めなかった。
 
骨折の増加は “chance phenomenon” であるという議論もある。
Dapagliflogin 10mgは、骨塩、骨代謝のバイオマーカに影響しないことが報告されている。
 
チアゾリジン誘導体による骨折の増加は4年のフォローアップ後に明らかになっており、SGLT2阻害薬のフォローアップ期間はまだ短い。(canagliflogin は68週のフォローアップのデータ)
 
今後のリサーチにより、SGLT2阻害薬により骨折を起こしやすい患者を明らかにすることが必要であり、それにより骨折リスクを減らすことができるかもしれない。
 
Possible adverse effects of SGLT2 inhibitors on bone
http://www.thelancet.com/journals/landia/article/PIIS2213-8587%2814%2970227-X/abstract
 

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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