妊娠糖尿病の食事療法

Lancetの妊娠糖尿病の総説から孫引きした論文。肥満の妊娠糖尿病の食事療法について興味がありまとめました。1)は、Diabetes Care なので、ADAの基本方針。
 
妊娠中の炭水化物摂取量は、175gを推奨。非妊娠時は130gで、胎児脳の発達に炭水化物が必要であるとのこと。血糖管理のため糖質制限する場合、極端に低くならないようにする目安となると思います。
 
妊娠中の付加エネルギーとしては、妊娠中期 340 kcal、妊娠後期 452 kcal
妊娠中食事量の正確な評価は難しいため、議論のあるところ (controversial)
1500から2800kcal の範囲で、安全な妊娠は可能ということです。
栄養指導の際に、固定した推奨カロリーを決めることにしていましたが、少し変えてみようと思う。
 
肥満女性の妊娠時の体重増加は 7kgにとどめる。(Institute of Medicine (IOM))の1990年の推奨。ADAの冊子2)にも同様に書いてありました。
IOM20095月改定版では、BMI30を超える場合、体重増加は5 kg-9kg 3)

妊娠中のケトンと児の発達については、1991年のNEJM2歳の時の発達スコアと妊娠3期の血漿beta-hydroxybutyrate および遊離脂肪酸が逆相関するという結果がある4)

1) Medical nutrition therapy and lifestyle interventions. Reader DM. Diabetes Care. 2007 Jul;30 Suppl 2:S188-93.http://care.diabetesjournals.org/content/30/Supplement_2/S188.full
2) Medical Management of Pregnancy Complicated by Diabetes. Third Edition. American Diabetes Association. 
3) 妊娠時の体重増加に関するIOM20095月改定版
http://www.iom.edu/Reports/2009/Weight-Gain-During-Pregnancy-Reexamining-the-Guidelines.aspx
4) Correlations between antepartum maternal metabolism and child intelligence.N Engl J Med 1991; 325: 911-916
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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