リラグルチドの長期投与では、糖負荷試験のグルカゴン値が増加する。

リラグルチドかプラセボの投与後、48週間のフォローアップ、糖負荷試験後のグルカゴン値はリラグルチド群でプラセボより高値となる。

・空腹時のグルカゴン値はブラセボと同等か低値
・糖負荷後のグルカゴン値はプラセボより増強される。
・グルカゴンのピークはプラセボより遅れる

ヒトのグルカゴン受容体不活化変異は、α細胞のhyperplasia と高グルカゴン血症をもたらす。
リラグルチドによる長期のグルカゴン低下効果が、α細胞のcompensation と糖負荷試験のグルカゴン過剰反応を起こしているかもしれない。

空腹時のグルカゴン抑制は維持されるが、糖負荷後のグルカゴン抑制はリラグルチド投与12週より失われている。
空腹時と糖負荷後のグルカゴン分泌の決定要素は異なるようだ。食事負荷 (mixed meal) での評価か必要。
長期のGLP-1受容体作動薬に対するα細胞と膵島の反応をさらに明らかにする必要がある。

“Chronic liraglutide therapy is associated with a paradoxical enhancement of post challenge hyperglucagonemia.”1)

1. Kramer CK et al. The Impact of Chronic Liraglutide Therapy on Glucagon Secretion in Type 2 Diabetes: Insight from the LIBRA Trial J Clin Endocrinol Metab. 2015 Jul 31:jc20152725. [Epub ahead of print]



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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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