Exenatide は、血管内皮機能を改善させる

① 2型糖尿病36人で、Exenatide 皮下注射11日間をプラセボと比較、
② 耐糖能異常あるいは食事療法でコントロール良好な2型糖尿病32人で、Exenatide静注前後で比較した結果、Exenatide は、血管内皮機能を改善させる

ヒト脂肪細胞細動脈 arteriole では、Exenatide がAMPK活性化を介して、eNOS活性化する。
その結果、NOが産生され血管弛緩を生じると考えられる。この作用は、血糖値、中性脂肪値とは独立している。

AMPKαをノックダウンしたHuman umbilical vein endothelial cell (HUVEC) では、Exenatide によるNO産生は減弱する。

Pyke らは、GLP-1受容体が血管内皮細胞には存在せず、smooth muscle には存在することを報告している。2)
したがって、Exenatide による血管内皮機能改善のメカニズムはさらに解明が必要である。

1. Koska J et al. Exenatide Protects Against Glucose- and Lipid-Induced Endothelial Dysfunction: Evidence for Direct Vasodilation Effect of GLP-1 Receptor Agonists in Humans. Diabetes. 2015 Jul;64(7):2624-35. doi: 10.2337/db14-0976. Epub 2015 Feb 26.

2. Lovshin J, Cherney D. GLP-1R Agonists and Endothelial Dysfunction: More Than Just Glucose Lowering? Diabetes. 2015 Jul;64(7):2319-21. doi: 10.2337/db15-0366.



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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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