メトフォルミンと腸内細菌

2型糖尿病の腸内細菌は酪酸産生群が減少している。1, 2)

メトフォルミン投与後2型糖尿病患者の便では、酪酸、プロピオン酸の代謝産物が増加している。
これらの短鎖脂肪酸は、マウスで腸管内糖新生のトリガーとなることが報告されている。
腸管内糖新生の増加は、肝糖産生低下、食欲低下、体重低下作用があり、血糖値に好影響となる。3)

メトフォルミンは血糖低下効果のある短鎖脂肪酸を産生する腸内細菌を増加させる。3) 

他の糖尿病薬では、腸内細菌の変化を示す結果は認められなかった。4)

メトフォルミンは2型糖尿病の腸内細菌異常 dysbiosis をシフトさせる。

1. Qin, J. et al. A metagenome-wide association study of gut microbiota in type 2 diabetes. Nature 490, 55–60 (2012).

2.Karlsson FH et al. Gut metagenome in European women with normal, impaired and diabetic glucose control. Nature. 2013 Jun 6;498(7452):99-103. doi: 10.1038/nature12198. Epub 2013 May 29.

3. Forslund K et al. Disentangling type 2 diabetes and metformin treatment signatures in the human gut microbiota. Nature. 2015 Dec 2. doi: 10.1038/nature15766. [Epub ahead of print]

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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