移植時に線維化の起こりにくいmicrocapsule の開発

ヒトES細胞から誘導されたβ細胞を移植する際に用いられる、線維化が起こりにくい microcapsule が、ハーバード大とMITのグループにより開発された。

アルギン酸の誘導体でつくられたmicrocapsule は、異物に対する免疫反応からβ細胞を保護し、移植後、カプセルの線維化が起こりにくい。
1.5mm 径の microcapsuleに、human embryonic stem cell から作成した、グルコース応答性のあるβ細胞(SC-β) 250 クラスターをいれ、STZで誘導した1型糖尿病モデルマウスの腹腔内に移植した。250 クラスターは~106のβ細胞を含む。
移植されたβ細胞は、174日後に摘出するまで血糖値を正常化した。
移植150日後の糖負荷試験では、移植マウスで、healthy mouse と同様な血糖パターンが示された。

1. Vegas AJ et al. Long-term glycemic control using polymer-encapsulated human stem cell–derived beta cells in immune-competent mice Nat Med. 2016 Jan 25. doi: 10.1038/nm.4030. [Epub ahead of print]

2. Vegas AJ et al. Combinatorial hydrogel library enables identification of materials that mitigate the foreign body response in primates Nat Biotechnol. 2016 Jan 25. doi: 10.1038/nbt.3462. [Epub ahead of print]

No more insulin injections? | MIT News
Encapsulated pancreatic cells offer possible new diabetes treatment.

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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