1型糖尿病と Bystander Lymphocyte Activation

Bystander lymphocyte activation では、抗原提示細胞にMHC molecule とpeptide antigen が提示されずにT細胞が活性化される。 この反応はpre-existing autoreactive cell に依存している。

ウイルス感染は、樹状細胞の表面や、endosomeに存在するToll-like receptor のような pattern recognition receptor (PRR) を介して、樹状細胞から Type 1 IFN などsoluble cell-stimulating factor を分泌させる。soluble cell-stimulating factor は、autoreactive T lymphocytes など、bystander lymphocytes を活性化する。

さらに樹状細胞で、MHC class I、MHC class II 、CD80/CD86 の発現が上昇する。その結果、B細胞が活性化され、CD4+ 、CD8+ T細胞に対して、autoreactive antigen presentation が増加し、autoreactive T cells の活性化と増殖を起こす

NODマウスでは、加齢とともに膵リンパ節に autoreactive cell が蓄積する。
ヒト1型糖尿病の膵リンパ節で、autoreactive T cell のプライミングと増殖(expansion) が明らかにされている
bystander lymphocyte activationは、β細胞障害の開始 initiationというより進行 progression に関与し、膵でのウイルス存在が明らかでない1型糖尿病の病態を説明しうる。

Pane JA, Coulson BS (2015) Lessons from the mouse: potential contribution of bystander lymphocyte activation by viruses to human type 1 diabetes. Diabetologia 58:1149–1159
分かりやすい図があります。


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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