p16はミトコンドリア生合成を増加させ、インスリン分泌を増強する

 p16はcyclin D、cyclin dependent kinase を抑制し、CDKN2A locus にコードされる。
CDKN2A のgenetic polymorphism は2型糖尿病との関連が指摘されている。

膵島におけるp16の発現は年齢とともに増加する。

β細胞にp16を発現させたマウスでは、膵島が大きく、グルコース刺激によるインスリン分泌とインスリン含有量が多い。

p16を強発現させたβ細胞で、ミトコンドリア数が増加、Peroxisome proliferative-activated receptor gamma coactivator 1 α (PGC1α) の発現量が増加している。PGC1α は、ミトコンドリアの生合成の master transcription factor として知られている。

p16によるインスリン分泌増加、ミトコンドリア活性化には、mechanistic target of rapamycin (mTOR)、Peroxisome proliferative-activated receptor(PPAR)-γが関与している。

Herman A et al. p16(Ink4a)-induced senescence of pancreatic beta cells enhances insulin secretion. Nat Med. 2016 Apr;22(4):412-20.
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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