妊婦に対する人工膵臓の使用

人工膵臓は妊娠中に使用した場合でも、厳格な血糖コントロールが可能で、低血糖も少ない。周産期も同じプログラムで対応できる。

まとめ
1型糖尿病の妊婦16人、人工膵臓 (closed-loop system) とsensor augmented pump を夜間のみ使用の後、終日 4週間使用するクロスオーバースタディ、設定された血糖値に入る時間、平均血糖値、低血糖頻度で、人工膵臓の方が良い結果を示した。
人工膵臓、sensor augmented pump ともに、第三者の助けを必要とするような重症低血糖はない。

スタディ終了後、14人が出産まで終日 の 人工膵臓を使った。(14.6 additional weeks)
出産後のインスリン必要量の低下、胎児の肺の成熟のため母体へのステロイド投与に対しても、プログラムの変更や重症低血糖なく対応できている。良好な血糖コントロールであったが、新生児体重が 90th percentileを超える頻度、新生児低血糖の頻度は高かった。

Stewart ZA et al. Closed-Loop Insulin Delivery during Pregnancy in Women with Type 1 Diabetes N Engl J Med. 2016 Aug 18;375(7):644-54.
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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