母体から胎児へのグルコースの移行は濃度勾配による

 母体から胎児へのグルコースの移行は、胎盤を挟んだ濃度勾配に依存している。母親側の高血糖あるいは胎児側の低めの血糖は、濃度勾配が急になり、胎児へのグルコース流入が増強される。
胎児側では、グルコースからトリアシルグリセロール生成が刺激され、脂肪蓄積が起こる

胎生11週から胎児のインスリン分泌が始まる。
胎児の高インスリン血症を防ぐために、妊娠初期の母体の血糖コントロールが必要となる。
胎児の高インスリン血症により胎児が母体のグルコースを奪うため (fetal glucose steel) 、母親の糖負荷試験の血糖値が低めに出ることがある。

Desoye G, Nolan CJ. The fetal glucose steal: an underappreciated phenomenon in diabetic pregnancy. Diabetologia. 2016 Jun;59(6):1089-94.

Pedersen J, Osler M. Hyperglycemia as the cause of characteristic features of the fetus and newborn of diabetic mothers.Dan Med Bull. 1961 Jun;8:78-83.

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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