メトフォルミンと多嚢胞性卵巣症候群 (Polycystic ovarian syndrome, PCOS) 2

多嚢胞性卵巣症候群 (Polycystic ovarian syndrome, PCOS) では、高インスリン血症がいくつかの経路で高アンドロゲン血症を誘発する。
'Hyperinsulinemia contributes to hyperandrogenemia in several ways.'

メトフォルミンは高インスリン血症を改善し、血中テストステロン値を20-25%低下させる。PCOSの多毛症 hirsutism を改善させない。

メトフォルミンは、排卵機能を改善させるかもしれない。ランダマイズドプラセボコントロールのメタアナリシスで、メトフォルミンは妊娠率を上げるが、live birth rateは上げない。
メトフォルミンは無排卵性不妊 anovulatory infertility のファーストライン薬ではない。
メトフォルミンは、耐糖能異常、2型糖尿病のあるPCOSでライフスタイル介入に十分反応しない症例に用いる。
経口避妊薬は、gonadotropin 分泌を抑制する。

PCOSでは、糖負荷試験を1から5年に1回チェックする。

McCartney CR, Marshall JC. CLINICAL PRACTICE. Polycystic Ovary Syndrome.N Engl J Med. 2016 Jul 7;375(1):54-64.

関連記事
プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
97位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
13位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム