カナグリフロジン Canagliflozin は、AMP-activated protein kinase (AMPK) を活性化し、脂質合成を阻害する。

 カナグリフロジンは、ミトコンドリア呼吸鎖の complex I を阻害し、細胞内のAMP、ADPを増加させ、AMP-activated protein kinase (AMPK) を活性化する。

AMPKは、ACC1 ACC2を抑制する。その結果、Malonyl-CoA からの脂肪合成 が抑制され、ミトコンドリアでのβ酸化が亢進する。 カナグリフロジンは、AMPK 活性化を介して、脂質合成を阻害する。

マウスに対するカナグリフロジンの経口投与では、肝臓でAMPKを活性化するが、筋肉、脂肪組織では活性化しない。

カナグリフロジンは、HEK293細胞(ヒト胎児腎細胞)でAMPKを活性化するが、Dapagliflozin 、Empagliflozin 、Phlorizin は、AMPKを活性化しない。

カナグリフロジンは、SGLT2を発現しないHEK293細胞で、グルコース取り込みを抑制する。

Hawley SA et al. The Na+/Glucose Cotransporter Inhibitor Canagliflozin Activates AMPK by Inhibiting Mitochondrial Function and Increasing Cellular AMP Levels. Diabetes. 2016 Sep;65(9):2784-94.

Fullerton MD, Galic S, Marcinko K, et al. Single phosphorylation sites in Acc1 and Acc2 regulate lipid homeostasis and the insulin-sensitizing effects of metformin. Nat Med 2013;19:1649–1654

メトフォルミンが脂肪蓄積を抑制することによりインスリン抵抗性を改善する。

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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