リナグリプチンは、糖尿病性腎症モデルマウスでSDF-1を増加させる。

リナグリプチンが、SDF-1増加を介して糖尿病性腎症に対し腎保護作用を示すという報告です。

まとめ
糖尿病性腎症モデルマウスで、腎臓のcell-derived factor-1 (SDF-1)発現は増加している。 
リナグリプチン投与で、糖尿病性腎症モデルマウスのpodocyte、遠位ネフロンで、SDF-1発現がさらに増加する。 
Glp1r(+ / +)糖尿病傾向マウスにおいて、リナグリプチンにより、アルブミン尿症や糸球体硬化症が改善する。さらにナトリウム排泄が亢進し、糸球体過剰濾過の増加速度を減弱させた。 
SDF-1受容体阻害薬は、Glp1r(+ / +)糖尿病傾向マウスにおける尿中ナトリウム排泄および糸球体高血圧を低下させた。

SDF-1は、臓器障害の際に、間質細胞、内皮細胞から分泌され、幹細胞/前駆細胞を集結させる。 

Takashima S, et al. Stromal cell-derived factor-1 is upregulated by dipeptidyl peptidase-4 inhibition and has protective roles in progressive diabetic nephropathy. Kidney Int. 2016.

Anderluh M et al. Cross-talk between the dipeptidyl peptidase-4 and stromal cell-derived factor-1 in stem cell homing and myocardial repair: Potential impact of dipeptidyl peptidase-4 inhibitors. Pharmacol Ther. 2016

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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