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ナトリウム制限は、RASS阻害薬の効果増強を介して尿アルブミンを減少させる。

RASS阻害薬服用中にナトリウム制限を行なった結果、尿アルブミン値が改善した。
ナトリウムはACE活性増強作用がある、ナトリウム制限はRASS阻害薬効果を増強する。

まとめ
2型糖尿病、ロサルタン100mg服用
尿アルブミン300mg/day以上
血圧140/90未満、
血中クレアチニン2mg/dl未満の患者にナトリウム2.4g/dayあるいは4.8g/day のナトリウム制限を行う。
ナトリウム2.4g/dayは塩分6g/dayに相当

ナトリウム2.4g/dayの食事で、3ヶ月後に尿アルブミン値は724mg/dayから481mg/dayへ減少した。
ナトリウム4.8g/dayの食事では尿アルブミンの変化は認めなかった。
塩分制限がRASS阻害薬の効果を増強する。1, 2)

ナトリウム負荷は腎臓内のACE 活性を増強するため、Angiotensin IからAngiotensin IIへの転換を促進する。
Angiotensin II は、glomerular barrier permeability を増加させる。
ラットやヒトで、高ナトリウム摂取が、RASS阻害薬の効果を減弱させることが報告されている。

ビタミンDは尿アルブミン減少効果が示されていたため、paricalcitol とプラセボの比較試験も同時に行われた。
paricalcitol は、塩分12 g/dayでアルブミン尿を減少させるが、塩分6g/dayではアルブミン尿に対する効果なし
paricalcitolは、Sodium-induced albuminuria を減少させる。

Parvanova A et al. Moderate salt restriction with or without paricalcitol in type 2 diabetes and losartan-resistant macroalbuminuria (PROCEED): a randomised, double-blind, placebo-controlled, crossover trial Lancet Diabetes Endocrinol. 2017 Nov 2. 

Kwakernaak AJ et al. Effects of sodium restriction and hydrochlorothiazide on RAAS blockade efficacy in diabetic nephropathy: a randomised clinical trial Lancet Diabetes Endocrinol. 2014 May;2(5):385-95

ビタミンD受容体活性化は、アルブミン尿を減少させる。 (VITAL study)


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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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