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タンパク質制限は糸球体内圧を低下させる。

長期にわたる1.5g/kg 以上のタンパク摂取は、糸球体過剰濾過とproinflammatory gene expression を増加させる。
動物のスタディで、低タンパク食が、糸球体輸入細動脈を収縮させ、糸球体内圧を低下させる。高タンパク食は輸入細動脈を拡張させ糸球体内圧を上昇させる。

タンパク制限は、尿素の産生を低下させる。高尿素血症 (azotemia) ではタンパク質のcarbamylation が増強され、reactive oxygen species が増加するため酸化ストレスが生じ、炎症、血管内皮障害となる。

Moderate-to-advance kidney disease (eGFR <45)、尿タンパク 0.3g/日 では、0.6-0.8g/kg のタンパク制限が推奨される。

ナトリウム制限がCKDの悪化を遅らせるかどうかは分かっていない。ナトリウム摂取と腎臓病の悪化が無関係というデータもあり関係するというデータもある。
2.3g/日のナトリウム制限は、心血管病患者にはベネフィットがあるが、腎臓病患者にベネフィットがあるというエビデンスがない。したがって腎臓病全般にナトリウム4g/日、浮腫やタンパク尿がある場合ナトリウム3g/日を推奨する

Kalantar-Zadeh K, Fouque D. Nutritional Management of Chronic Kidney Disease. N Engl J Med. 2017 Nov 2;377(18):1765-1776.

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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