CRISPR-Casによるブタレトロウイルスの不活化

ヒトへの移植でブタの臓器を使う場合、ブタのウイルスがレシピエントにも影響することが懸念されている。CRISPR-Cas の技術によりDNAに組み込まれたレトロウイルスが不活化されたブタがすでに得られている。

まとめ
ブタ胎児線維芽細胞 embryonic fibroblast あるいは胎児線維芽細胞 Fetal fibroblast で、CRISPR (clustered regulatory interspaced short palindromic repeats) -Cas technologyにより、DNAに組み込まれたレトロウイルス を不活化した。
レトロウイルスを不活化したブタの細胞核をブタの胚 embryo に核移植し、代理母となるブタの子宮に生着 implantationさせた。
その結果、これまで知られている全てのブタレトロウイスが不活化されたブタが得られている。
E型肝炎ウイルス、サイトメガロウイルス、Porcine circovirus についてはまだ未解決である。

Denner J. Paving the Path toward Porcine Organs for Transplantation. N Engl J Med. 2017 Nov 9;377(19):1891-1893

日経新聞の記事(有料会員限定)
「臓器工場」実現なるか 東大など、種類違うネズミで成功 人向け、技術の壁高く 倫理面でも課題

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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