Steno2 study

1報は2003年ですが、5.5年後のフォローアップは2008年にでています。
スタートが1993年なので、治療はシンプルで意外と大胆。経口糖尿病薬は、グリクラザイトとメトフォルミンのみ。Intensive therapyでは、A1C7%が達成できなければ、NPH寝る前注射を開始し、寝る前インスリンが80単位を越える場合や、血糖コントロールが改善しなければレギュラーインスリンも併用。終了時のインスリン総量は60単位と多い。A1CIntensive therapy 7%後半、conventional therapy9%くらいで終了。
 
Supplementary data にあるが対象者の糖尿病罹病歴は5-6年。Conventional 6.0, Intensive 5.5yrs)ADVANCE, ACCORD, VADTに比べ罹病歴が短く、心血管合併者も少ない。
 
研究期間中、1年の外来受診は平均3回と、日本に比べ圧倒的に少ない。日本の方が外来受診しやすく、糖尿病管理の上では条件がいいと感じた。
Steno2まとめ
「微量アルブミン尿のある
2型糖尿病160人をランダムに振り分け、プライマリーアウトカムは心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中、revascularizationamputation、セカンダリーアウトカムは網膜症、腎症、神経障害。Intensive therapyでは、血圧、脂質プロファイルも厳格に管理。ischemic cardiovascular disease 2次予防として、199910月以後は、Intensive therapy全例にてアスピリンを投与。ビタミンミネラル補充も行った。7.8年のフォローアップで、Intensive therapyでは、心血管イベント、微小血管症がConventional therapyに比べ、約50%減少した。」

「終了後、
Intensive therapyの有用性を説明し、全参加者にIntensive multifocal treatment を開始し、5.5年フォローアップ。研究期間中のintensive treatment での死亡数が少なかったので、Intensive therapyが死亡率に影響しているかを明らかにする目的もあった。両治療のリスクファクターの差はなくなった。Intensive therapyでの総死亡率は、ハザードレシオ(HR0.54、心血管死 HR 0.43、心血管イベント HR 0.43Intensive therapyでは、透析導入、光凝固術施行者も少ない。」
1) Effect of a Multifactorial Intervention on Mortality in Type 2 Diabetes N Engl J Med 2008;358:580-91
2) Multifactorial Intervention and Cardiovascular Disease in Patients with Type 2 Diabetes N Engl J Med 2003;348:383-93
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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