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選択的GLP-1受容体抗体の作成

GLP-1 受容体の競合抗体 (competitive antagonist) Glp1R0017 は、naive phage display library から選択された。 この抗体は、生物学的半減期が12時間以上あり、GLP-1による細胞内cAMP上昇とインスリン分泌を容量依存性に抑制する。GIP、GLP2、glucagon 受容体には拮抗しない。

Exendin (Ex) 9-39 は選択的 GLP-1 受容体 アンタゴニストとして使われているが、GLP-1 (9-36)に対する拮抗作用、GIPによるcAMP上昇とインスリン分泌を抑制するなどの off-target effect がある。

1. Biggs EK et al. Development and characterisation of a novel glucagon like peptide-1 receptor antibody. Diabetologia. 2018 Mar;61(3):711-721.

2. Ban K, Kim KH, Cho CK et al (2010) Glucagon-like peptide (GLP)-1(9-36)amide-mediated cytoprotection is blocked by exendin(9-39) yet does not require the known GLP-1 receptor. Endocrinology 151:1520-1531
GLP-1(9-36) の心保護効果は、Ex(9-39)によりブロックされるが、GLP-1受容体のないマウスで保たれる。 したがって GLP-1(9-36) の心保護効果は、GLP-1受容体を介さず、Ex(9-39)には GLP-1(9-36) に対する拮抗作用があることが示された。
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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