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1型糖尿病のグルカゴン分泌不全

1型糖尿病で、低血糖時のグルカゴン反応が不十分で、食事に反応したグルカゴン反応が不適当 Inappropriate である。その原因として以下が挙げられている。

神経系でグルコース濃度検知不全 (Defects in neural glucose sensing)
膵島の交感神経の減少 (Impaired islet innervation)
膵島内インスリン欠乏 (Intra-islet insulin deficiency)
α細胞の機能不全 ( Intrinsic α cell defects)

Brissova M et al. α Cell Function and Gene Expression Are Compromised in Type 1 Diabetes. Cell Rep. 2018 Mar 6;22(10):2667-2676
1型糖尿病のα細胞で MAFB、ARX、RFX6やカルシウムチャネルの転写が低下している。膵島のグルカゴン陽性細胞はコントロールに比べ増加している。グルカゴン含量で補正したグルカゴン分泌は、グルコース300mg/dl 30分後、グルコース100 mg/dl で、コントロールに比べ反応が少ない。

Mundinger TO et al. Human Type 1 Diabetes Is Characterized by an Early, Marked, Sustained, and Islet-Selective Loss of Sympathetic Nerves. Diabetes. 2016 Aug;65(8):2322-30.
1型糖尿病の膵島で、交感神経の喪失が認められるが、2型糖尿病では認められない。
膵島での交感神経の喪失が1型糖尿病でインスリンによる低血糖の原因の一つである。
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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