FC2ブログ

無自覚低血糖では血糖値60 mg/dlでの脳の活動性変化が認められない

正常コントロールで、低血糖 (血糖値60 mg/dl) 時のfunctional MRIにより、皮質-線条体 cortico-striatal あるいは 前頭-側頭経路front-parietal neurocircuit の活動性低下が認められる。尾状核は、前頭皮質との生理的、機能的結合を担う。

1型糖尿病で低血糖症状が強く出る患者(T1DM-Aware) では、低血糖 (血糖値60 mg/dl) で、線条体(尾状核) 、島皮質 insula の活動低下がなく、代償性にInferior parietal lobe/angular gyrus の活性化がみとめられた。
1型糖尿病で無自覚低血糖がある患者 (Type1-Unaware)では、低血糖 (血糖値60 mg/dl) で脳の活動性変化が認められなかった。

Type1-Unawareでは、コントロールおよびT1DM-Aware に比べ、血糖値60 mg/dl でのエピネフリン上昇が少ない (modest response)。ノルエピネフリンは3群とも変化しない。

Counterregulatory hormone の上昇の前に視床の血流が変化する。2)
1型糖尿病、特に無自覚低血糖がある患者のエピネフェリンの反応低下と脳の活動性の変化は関連しない。

Hwang JJ et al. Hypoglycemia unawareness in type 1 diabetes suppresses brain responses to hypoglycemia. J Clin Invest. 2018 Apr 2;128(4):1485-1495.

Page KA et al. Small decrements in systemic glucose provoke increases in hypothalamic blood flow prior to the release of counterregulatory hormones. Diabetes. 2009;58(2):448–452.
Counterregulatory hormon の上昇の前に視床の血流が変化する。
関連記事
プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
144位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
14位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム