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IL-6は胃排出能を抑制する。

IL-6は胃排出能を抑制する。胃排出能抑制により食後血糖が低下しインスリンの Area under the curve (AUC) が低下する。

まとめ
健常者で、食事負荷前のIL-6 の注入は、胃排出能抑制が認められ食後血糖値が低下する。
IL-6の注入によりインスリン分泌のAUCは低下、グルカゴンは生理食塩水注入と同様のピークをとる。
心拍数の増加が認められるため、IL-6が交感神経を刺激しているかもしれない。
十二指腸に直接食事を注入した場合、IL-6による食後血糖値抑制効果は認められない。

GLP-1受容体阻害薬 exendin 9-39 (ex-9-39) とIL-6の併用は、ex-9-36単独より胃排出能を低下させる。IL-6はGLP-1分泌を促進するが、GLP-1の作用とは独立して胃排出能を抑制している。

食事負荷前のトレッドミル60分の運動は血中IL-6を5倍に増加させる。その後の食事負荷で、胃排出能が低下する。
Tocilizumabは、IL-6の胃排出能低下作用を抑制する。

血糖コントロールの良い2型糖尿病で、IL-6は、食事負荷後血糖値を変化させないが、胃排出能を低下させるためインスリンAUCが低下する。

Lang Lehrskov L et al. Interleukin-6 Delays Gastric Emptying in Humans with Direct Effects on Glycemic Control. Cell Metab. 2018 Apr 28. pii: S1550-4131(18)30251-1.
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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