ACCOMPLISH-利尿剤は血圧治療のCornerstone

心血管イベントハイリスクな高血圧患者11506人に、ACE阻害薬ベナゼプリル20mgにアムロジピン5mgかハイドロクロロサイアザイド12.5mgを上乗せした研究で、第一報は2008年NEJMに、renal outcome は2010年Lancet に掲載。アムロジピン上乗せが、ハイドロクロロサイアザイドに比べ20%のリスク減少となり、2.9年で終了。

利尿剤による降圧が心血管イベントを抑制する結果は十分あり、なぜ両群で大きな差がついたか、エディトリアル2)や、correspondings でも議論となっていた。


ALLAT  では、chlorthalidoneが使われていて、chlorthalidone25 mgは、ハイドロクロロサイアザイド 50mg と同等の降圧作用で、ハイドロクロロサイアザイドは、chlorthalidoneに比べ降圧効果が弱いということです。エディトリアルには、随時血圧は 同じでも、24時間血圧降下作用が、アムロジピンに比べ、ハイドロクロロサイアザイドが劣っていた可能性について書かれています。


エディトリアル にありますが、利尿剤は50年間、血圧治療のcornerstone でありました。どの薬剤をどういう容量で組み合わせていくかが、今後重要となるところと思う。Chlorthalidone(日本未発売)に比べハイドロ クロロサイアザイドは、心血管イベントに対してエビデンスがあまりないのでは。最近、ARBとハイドロクロロサイアザイドの合剤が発売されているが、大規 模スタディの結果が待たれるところです。


1) Benazepril plus Amlodipine or Hydrochlorothiazide for Hypertension in High-Risk PatientsN Engl J Med 2008; 359:2417-2428
2) Does It Matter How Hypertension Is Controlled? N Engl J Med 2008;359:2485-2488

3) Major Outcomes in High-Risk Hypertensive Patients Randomized to Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor or Calcium Channel Blocker vs Diuretic JAMA. 2002;288:2981-2997.

4) Treatment of Hypertension in Patients 80 Years of Age or Older N Engl J Med 2008;358:1887-98.

医師ブログ20100224salt desert Photoexpress, Salt desert Uyuni
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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