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DPP4阻害薬は腸管の自然免疫 (innate immunity)と腸内細菌を調整する。

DPP4阻害薬は腸管でインクレチンを回復させるだけでなく、自然免疫の調節 (innate immunity)や腸内細菌の変化を起こしている。

可溶性 DPP-4 が、Toll-like receptors (TLRs)の発現を増加させ、 NFκB シグナリングを活性化する。
ビルダグリプチンは、マクロファージで、可溶性DPP-4やLipopolysaccharide によるサイトカイン産生、TLR-2とTRL-4の発現増加を減少させる。

ビルダグリプチンをwestern diet のマウスへ投与した結果、腸管、門脈、便中のDPP-4活性が低下した。便の重量は増加、便中のTLR-2とTRL-4のリガンドが低下した。回腸のcrypt depth と antimicrobial peptides (AMPs) が増加した。
腸内細菌では、Oscillibacter spp. が減少 Lactobacillus spp. が増加、便中のプロピオン酸 propionate が増加した。
肝臓では、proinflammatory cytokine の遺伝子発現を低下した。

DPP-4阻害によりGLP-2の分解が抑制される。Olivaresらは、crypt cell の増殖やAMPの回復にGLP-2が関与する可能性を指摘している。

Olivares M et al. The DPP-4 inhibitor vildagliptin impacts the gut microbiota and prevents disruption of intestinal homeostasis induced by a Western diet in mice. Diabetologia. 2018 May 25. doi: 10.1007/s00125-018-4647-6. [Epub ahead of print]
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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