ACCOMPLISH-eGFRは、血行動態と関係する。

ACCOMPLISH study のCKDへの影響は、最近Lancetにpublishされた。エディトリアルまで読むと、この論文から、アムロジピンがハイドロクロロサイアザイド(HCT)より腎保護作用が優れているというメッセージは受け取れない。

CKDに関するエンドポイントは、血中クレアチニンが倍になるか、eGFR < 15 ml/min/1.73 m2、あるいは透析となっていた。CKDの中で、糖尿病の割合は、benazepril+アムロジピン 335/561、benazepril+HCT 309/532。


エディトリアルには、HCT併用で、最初の3カ月にeGFRが低下し、その後緩やかにeGFRが低下するグラフがでていて、3か月以降の傾きはアムロジピンとほぼ同じ。


エディトリアルの筆者は、「エンドポイントをeGFR 低下にしているため、アムロジピンがHCTより有効とされたが、eGFRの低下は血行動態によるものであり、腎への構造的な保護作用ではない。
としています。3か月以後のeGFRの傾きから、HCTとアムロジピンに腎保護作用の違いはないということです。
降圧効果も、65歳以上のCKD群では、アムロジピン併用で、血圧が低くコントロールできていた。

CKD進行予防には、RAS阻害薬を使いつつ、より血圧をコントロールするということになるのではないでしょうか。


1) Renal outcomes with different fixed-dose combination therapies in patients with hypertension at high risk for cardiovascular events (ACCOMPLISH): a prespecified secondary analysis of a randomised controlled trial

2) Effects of Blood Pressure Level on Progression of Diabetic Nephropathy: Results From the RENAAL Study Arch Intern Med. 2003;163:1555-1565.

3) Effect of Ramipril vs Amlodipine on Renal Outcomes in Hypertensive Nephrosclerosis: A Randomized Controlled Trial JAMA. 2001;285:2719-2728.

医師ブログ20100225キューピー減塩食
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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