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メトフォルミンはprediabetes でインスリン感受性を改善するが食事不可前後のグルカゴン値を増加させる。

メトフォルミンはprediabetesで、インスリン感受性を改善する。
メトフォルミンにより、食事負荷前後のグルカゴン値は増加する。平均の内因性糖産生(EGP)はグルカゴン値と相関し個人差が大きくメトフォルミンとプラセボで有意差なし。
メトフォルミンは、グルカゴンによるタンパク質異化作用には拮抗している。

まとめ
Prediabetes 9人、メトフォルミン500mg twice daily を7日間服用後、1000mg twice daily で7日間服用する。
メトフォルミン服用により
・HOMA-IR上昇、インスリン:グルカゴンが低下、グルコースクランプSi値は上昇する。
・食事負荷時、ベースラインを基準とした面積 (area above baseline, AAB)は、血糖値とインスリンでプラセボに比べ低下する。食事負荷前と負荷後のグルカゴン値はプラセボに比べ上昇している。AABはプラセボに比べ有意差がない。
・平均の内因性糖産生endogenous glucose production (EGP)は変化しない。EGPはグルカゴン値に相関し個人差が大きい。

グルカゴン注入によるEGPがプラセボに比べメトフォルミンで上昇している。メトフォルミンによりグルカゴン刺激によるEGP上昇の感受性が上昇している。
空腹時血糖値の低下に反応した結果、グルカゴンが上昇しEGPが増加している可能性がある。

内因性タンパク質異化の指標であるleucine carbon flux などはプラセボとメトフォルミンで有意差なし。
メトフォルミンは、グルカゴンによるタンパク異化作用に拮抗している。
高グルカゴン血症がある場合、メトフォルミンによるEGP抑制効果は減弱する。

Konopka, A. R. et al. Hyperglucagonemia mitigates the effect of metformin on glucose production in prediabetes. Cell Rep. 15, 1394–1400 (2016).

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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