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グルカゴンとFGF21

グルカゴンとFGF21
グルカゴンは、脂肪融解、ケトン体産生、満腹感、熱産生、エネルギー消費増加、胆汁酸代謝などに関与する。FGF21はグルカゴン作動薬投与により肝臓から分泌される。
グルカゴン受容体作動薬でマウスの血糖値は上昇、体重、体脂肪とコレステロールは低下する。db/db マウスでは、体重が減少し、深部体温は上昇、インスリン負荷テストでインスリン感受性が改善する。肝臓ではFGF21の発現が増加し血中FGF濃度が上昇する。FGF21-/-マウスの結果から、グルカゴン受容体作動薬よる体重減少とエネルギー消費量の増加にはFGF21が必要である。糖代謝、脂質代謝への作用については、FGF21はその一部にかかわる。

FGF21の生理作用
FGF21の投与は甘いものとアルコールの摂取を減らす。
FGF21は、脳内のFGF受容体のco-receptorであるβ-Klotho を介してnucleus accumbens のドーパミン濃度を低下させる。

FGF21は、アルコール摂取、ケトジェニックダイエットでの水分摂取を刺激する。FGF21は脱水を起こすような栄養ストレスに反応した水バランスを制御する神経ホルモン(neurotropic hormone)である。

Fibroblast growth factor 21 mediates specific glucagon actions. Diabetes. 2013 May;62(5):1453-63. 

von Holstein-Rathlou S R.T. al. FGF21 Mediates Endocrine Control of Simple Sugar Intake and Sweet Taste Preference by the Liver. Cell Metab. 2016 Feb 9;23(2):335-43.

Song P et al. The Hormone FGF21 Stimulates Water Drinking in Response to Ketogenic Diet and Alcohol. Cell Metab. 2018 Jun 5;27(6):1338-1347.

 
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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