FC2ブログ

遺伝子リスクと1型糖尿病発症 (TEDDY study)

TEDDY study では、一親等に1型糖尿病の発端者がいる新生児 (first degree family history of type 1 diabetes, FDR) をリクルートし、HLA haplotype の検索、経時的な膵島自己抗体の検索、母乳の有無、出産様式、腸内細菌の解析などを行なっている。

膵島自己抗体複数陽性率、糖尿病発症率は、HLA haplotypenによる遺伝子リスクが一番高い群で収束 convergence が一番高く、コントロールでは遺伝子リスクの低下に従って収束が低下するが、FDRでは低下しない。

遺伝子リスクが一番高い群の膵島自己抗体複数陽性率、糖尿病発症率は、コントロールとFDRで差はない。

今回の結果では、糖尿病発症リスク低いHLA haplotype でも、1型糖尿病の家族歴がある場合、 1型糖尿病自己免疫と糖尿病発症リスクを増加させる付加的なファクターが存在すること示唆している。

Hippich M et al. Genetic Contribution to the Divergence in Type 1 Diabetes Risk Between Children From the General Population and Children From Affected Families. Diabetes. 2019 Jan 17. pii: db180882. doi: 10.2337/db18-0882. [Epub ahead of print]

Vatanen T et al. The Human Gut Microbiome in Early-Onset Type 1 Diabetes From the TEDDY Study. Nature (2018)
open articleでTEDDY study の概要を示すテーブルがあります。

TEDDY study のWeb site

関連記事
プロフィール

N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
149位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
自然科学
14位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム