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DECLARE-TIMI 58 腎アウトカム

DECLARE-TIMI 58は、ダパグリフロジン10 mgとプラセボの比較、心血管疾患の既往あるいは複数のリスクファクターを持ちクレアチニンクリアランス60ml/min以上の2型糖尿病患者17160人、4.2年のフォローアップ

心腎複合アウトカムは、eGFR60 ml/min/1.73m2未満でeGFR40%低下、end-stage renal disease (90日以上の透析、腎移植、eGFR <15 ml/min/1.73 m2)、心血管あるいは腎疾患による死亡、腎アウトカムは、心腎複合アウトカムから心血管疾患による死亡を除く。

腎アウトカムのハザード比は0.53、
eGFR60 ml/min/1.73m2未満でeGFR40%低下 0.54
end-stage renal diseaseと腎疾患による死亡 0.41

最初の6ヶ月、ダパグリフロジンでeGFR低下が大きいが、2年までにプラセボと同等になり3年から4年はダパグリフロジンの方がeGFRの低下が少ない。eGFRのサブグループにかかわらず同様の傾向を認めた。

参加者の平均eGFR は、85.2 ml/min/1.73m2で、eGFR 60ml/min/1.73 m2未満のサブグループは、1265人(7.4%) で平均eGFR 51.4 ml/min/1.73m2であった。

eGFR60 ml/min/1.73m2未満で40%のeGFRの低下のアウトカムでは、eGFR60 ml/min/1.73m2のサブグループでプラセボとダパグリフロジンの有意差はつかないが、small group であるためかもしれない。

SGLT2阻害薬は輸入細動脈を収縮させ、ACE阻害薬、ARBは輸出細動脈を拡張させるので、SGLT2阻害薬とACE阻害薬、ARBの併用は腎の血行動態に有用である。

Mosenzon O et al. Effects of dapagliflozin on development and progression of kidney disease in patients with type 2 diabetes: an analysis from the DECLARE-TIMI 58 randomised trial. Lancet Diabetes Endocrinol. 2019.

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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