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FGF1の脳室内投与により肝臓のグルコキナーゼ発現が増加する。

肥満糖尿病モデルラットZucker diabetic fatty fa/fa rat で、FGF1 の脳室内1回注入により血糖値が約30日間正常化し、高血糖となるまでの期間が3から4週間遅延した。
FGF1 の脳室内1回注入は肝臓のグルコキナーゼ発現を増加させ、肝臓の糖取り込みを上昇させる。
その結果、インスリン非依存性糖取り込みが増加し、β細胞機能低下の発症が遅延される。
脳室内投与3週間後、一時的にβ細胞量が増加するが4週後にはコントロールと同等となる。

交感神経や迷走神経のfiring activity の測定はおこわれていないが、FGF1脳室内注入による交感神経の活性化のため肝臓のグルコキナーゼ活性が増加すると想定される。

Scarlett JM et al. Peripheral Mechanisms Mediating the Sustained Antidiabetic Action of FGF1 in the Brain. Diabetes. 2019 Mar;68(3):654-664.

Thorens B. Targeting the Brain to Cure Type 2 Diabetes. Diabetes. 2019 Mar;68(3):476-478.

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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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