4T-study に対するコメント

Optimal Insulin Treatment in Type 2 Diabetes
Roden M.  N Engl J Med 2009; 361:1801-1803

要約
4T study の基礎インスリン群では、一年目のA1Cの値が一番悪かったが、3年目のA1Cはeffective なものとなった。体重増加や、低血糖も少ない。
 
2相性インスリンが劣った理由は、たぶん体重当たりのインスリン使用量が1単位/kgと少ないことも一つである。

4T-study の結果は、基礎インスリンで開始することを支持する。血糖コントロールが不良の間は、空腹時の高血糖が、食後高血糖よりもA1Cに関与していると考え方にも一致する。
 
中断(Withdrawalの比率は、prandial-plus-basal で高く、2相性インスリンの2倍である。複雑なレジメは不便で、中断を増やす。2相性インスリンは、安全性の点で基礎インスリンに劣る。2相性インスリンでは、インスリン総量が一番少ないが、容量調節がフレキシブルでなかったことが原因である。

感想
4T-studyでは、基礎インスリンで始めたとしても、A1C 6.5% 達成時のセカンドタイプのインスリン併用率は 81.6%であり、基礎インスリンのみのコントロールは難しい。


Editorial author の最近の論文(Roden M)

Alterations in Postprandial Hepatic Glycogen Metabolism in Type 2 Diabetes
Diabetes 2004 53:3048-3056
2型糖尿病で、食後のGlycogen synthesis が低下していることと、Hepatic glucose production の抑制が落ちていることが書かれている。

APOLLO study
 (経口薬に追加したグラルギンとリスプロの比較)
Once-daily basal insulin glargine versus thrice-daily prandial insulin lispro in people with type 2 diabetes on oral hypoglycemic agents (APOLLO): an open randomized controlled trial
Lancet 2008; 371: 1073–84
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N. Ishizuka

Author:N. Ishizuka
糖尿病専門医です。インスリン分泌の基礎研究を経て臨床に戻りました。これまで読んだ論文を臨床に生かしていこうと思い、ブログ形式でまとめています。

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